競馬の予想屋とも言われるOLの電話を盗み聞きした先輩の末路

公営ギャンブルといわれる隠れ蓑をまとう競馬や競輪だが、遊びの範疇を超えて没頭すると悲惨な末路が待っている。

なにもこれは競馬などの一瞬にかけるギャンブルに限ったことではない。

少額で始められるパチンコにはまったあげくに借金を重ねてクビがまわらなくなった輩など膨大な数の存在が確認できている。

ずいぶん前に主婦がパチンコにはまって、カードローンやサラ金にまで手を出したニュースが報じられていた。

あるいはパチンコに熱中するあまりに車内に子供を置き去りにしたまま死なせてしまうという悲しい事件も無くなりはしない。

何ゆえに、そこまで熱中してしまうのかは理解し難いが麻薬と同じで依存症になってしまうという事だろうか?

さて、今回は、その様な悲惨とは縁もなく競馬予想についてはハズレなしとも言われる天分の才能を持ち合わせたOLと、その同僚のお話。

彼女はもともと競馬も含めてギャンブルに興味があったわけではない。

しかし、馬が好きであった。

幼少の頃から北海道の日高方面という競馬馬の名産地に生まれ育ったせいか、馬を見抜く才能に関しては誰に教わった訳でもないのに群を抜いていた。

高校を卒業するときには、その才能に気がついていた近所の牧場主から直々にスカウトされたほどの才能があった。

しかし、彼女はOLという道を選択し上京した。

ときおり故郷を懐かしむように住まいの近くの競馬場に足を運んだ。

「このレースでは、この馬」「次のレースでは、あの馬がきっと一着でゴールするだろう」と予想を立てて、結果を楽しみ一日を過ごした。

ある意味において予想というのは楽しい。

そこで一着のみならず三着までを予想してみることにした。

外れてもペナルティが無いというのではつまらない。

そこで初めて馬券なるものを少しだけ購入して真剣にレースを見守る事に。

まさに予想屋の誕生の瞬間である。

その日の彼女は5レースを予想して4レースまでが的中した。

極めて高い確率である事は誰の目にも明らかだろう、次の日に彼女はケーキを持って会社に出勤した。

休憩時間には同僚とケーキをほおばり少しだけ昨日の話に花が咲いた。

もともと競馬にさほどの関心をよせるOLは少ない。

しかし、これを聞いた同僚のOLは、うっかり先輩社員に内容を伝えてしまった。

この先輩は競馬で負け続きの悲惨な状態。

よせばいいのに負け分を競馬で取り返そうとするから深みにはまり借金をする始末、そこに絶好の情報が舞い降りたのだからたまらない。

執拗にOLにせまり情報を聞き出そうとしたが、拒まれる。

そもそもOLは予想は好きでもギャンブルが好きではない。

そのギャンブルにはまっている先輩のことも好きにはなれなかった。

結局、先輩はあきらめる事になったが、昼休みにOLが電話をしているのを盗み聞きしてしまった。

「明日の予想?私はメインなら2-5だと思うな!」

たった、これだけであったが明日の有馬記念の予想と勘違いしてしまったのは件の先輩社員。

しかし、電話の内容は違うものだった。

何かといえば行きつけのケーキ屋さんがクリスマスイベントに開催している日替わり抽選の番号当てクイズについての内容だったのだ。

翌日、先輩社員はありったけの金をはたいて有馬記念に挑んだが結果は惨敗、惨めにオケラ街道を歩く事になった。


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