眠ったっまでストーカの男に地雷オンナをあてがうOL

そのOLは毎日のように好みでもない男に言い寄られていた。

男は決して不細工ではない。

むしろイケ面の部類ではあるが、見るからにチャライ。

彼女の理想とする男性像とはかけ離れていたのである。

そもそも男がOLに話しかけるようになったきっかけといえば通勤時に利用する駅が同じということから、帰宅時に電車の中で鉢合わせになったときに男のほうからありきたりの挨拶で「やあ、お疲れさまです。今、帰りですか?」とのひと言から始まった。

その時にには嫌な感じはしなかった。

むしろさわやかなイメージさえ感じたのだが、2度、3度と顔を合わせるようになると、お茶だの食事だのと迫って来るのである。

OLの出身地は青森の八戸になる。

上京するときには母親から言い聞かされていた。

「都会には上手い話を持ちかけたり魅力的な面持ちで近づいてくる男が沢山いるけど、くれぐれも用心と注意は怠らないようにね。」

彼女は母親の言いつけを守り続けた。

年齢はもうすぐ23歳、しかし結婚よりも先に実現させたい夢もあるので恋愛には見向きもしなかった。

OLとはいっても小さな会社に勤めている関係で、彼女自身の企画も抱えていた。

将来は在宅ワークでの起業も考えており、専ら頭の中はそのことでいっぱいだった。

その様な毎日に起こりうる変化については新鮮というよりもウザイとしか映らなかった。

そこで、特別な意図は無いものの帰りの電車ではいつも眠って帰途につく事にした。

しかし、男はめげない。

毎日とは言わないまでも電車の中で彼女を見かけたら必ず近づいてきて声をかける。

その日も決して意図した訳ではないが少しだけ年上に見えた女性の隣に並んで腰かけ、いつものように仮眠を始めた。
地雷オンナ

しかし、何を隠そう年上の女は、どこから見ても声を聞いても女性としか思えないものの、れっきとした男である。

それも単に女装が好きということではなく男が好きな地雷持ちであった。

例のイケ面が声をかけたときにOLが仮眠をしていなければ地雷を踏むこともなかった。

しかし、自分に声をかけてもらったと勘違いした地雷女(男)は、にっこり微笑み、立ち上がると男の手を握って話さずにこう言った。

「あなたから声のかかるのを待っていたの♪」

どこか妖艶な雰囲気の地雷女をかわす術などイケ面のチャラ男には持ち合わせていなかった。

その後OLは件のチャラ男と顔を合わせることは無くなった。


Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です