OLが髪型を変えてイメチェン・・人違いで出世

世にも奇妙な物語”>世にも奇妙な物語というのがテレビでも放映されている。

奇妙とはいえないまでも「あるかこんなこと」といえるようなドラマは毎日どこかで繰り広げられているものだ。

これはイメチェンを図り、髪型を変えただけで出世をしてしまったというOLの話。

どちらかというと、このOLは仕事の出来る方ではない、しかし愛想のよさがプラスに働き同僚の印象や上司のウケは悪くない。

言い換えればお馬鹿キャラとはいえないまでも、少しだけ頭の弱いアイドルというところだろう。

そのためケアレスミスがあっても強く叱られることは無かった。

皆、アイドルを泣かせるような真似はしたくなかったからである。
かわいい
しかし、大手の企業だけに、その不文律も通用するのは課内だけのことで社内全体にまでは影響が無かった。

ところが社内全体でも評判の高いOLも中には存在する。

アイドルとしてもてはやされるOLは営業2課の所属だが、上のフロアの庶務課に勤める勤務3年目のOLは良く気がつき、仕事もできるとなかなかの評判で美人コンテストを開いても必ず優勝しそうなレベルにあった。

仕事が出来て美人といえば秘書課への登用がウワサされてもおかしくない。

事実、人事では次の移動前にそのことを直接本人に打診する予定だった。

秘書課に移り重役の担当にでもなればレベルの高い嫁入り先が見つかることは必至、理想の高いOL達にしてみれば憧れの配属でもあった。
しかし人事を目の前にして異変が起きる。

先述したアイドル扱いされたOLが大胆なイメチェンをはかり髪型をばっさり短くして出社したのだ。

これには同僚もビックリだが原因はありきたりの失恋だった。

ところが髪型を変えたことで秘書課への移動がウワサされるOLと間違われることもしばしば。

特に制服を着ているからうしろ姿などは見分けがつかない。

実は庶務課のOLは秘書課に移動になった後には社長付きになることがほとんど内定していた。

しかし、社長はそれを聞かされておらず人事部だけの秘密にもなっていた。

ところが、たまたま社長と人事部長が一緒に廊下を歩いていたらイメチェンを図ったOLが前を歩いている。

本来は発表前に明かすということは無いのだが人事部長は気を利かせたつもりで社長に次の担当秘書である事を打ち明けてしまった。

社長はOLのうしろ姿に見とれながら、せっかくだから美人ぶりを確認しておきたいとの思いから声をかけてしまった。

OLは立ち止まって振り返り、会釈をし、「何か御用でしょうか?」と爽やかに微笑んだからたまらない。

社長はこの瞬間にすっかり彼女を気に入ってしまった。

しかし、人事部長は一瞬で人違いであることに気がついた。

ヤバイと思ったのでOLには「失礼、人違いだった。申し訳ない」と声をかけ彼女が去るのを待って社長に釈明した。

「似ているけど人違いでした。」「予定の社員は美人の上に聡明さを備えています。」

しかし、たった今出会ったばかりのOLを気に入ってしまった社長はある意味において一途な男だった。

そこで人事部長に告げた。

「君の目を疑う訳ではないが彼女を気に入ってしまった。」「申し訳ないが次の担当は彼女にしてくれないか?」

これは懇願ではなく命令である事は誰の目にも明らかだった。

やむを得ず人事部では緊急会議が開かれ、結局社長の意思を尊重しようということで意見は一致した。

大手企業とはいえ社長の反感を買ってしまっては自分の将来さえ危ういのだ。

誰もが保身に走った。

翌月、晴れてといおうかアイドル扱いされたOLはイメチェンと人違いをきっかけに秘書課に配属、ほどなく社長の担当におさまった。

さて、秘書課に内定していた仕事のできるOLはというと昇格の第一候補だっただけに担当こそ社長とはならなかったが代わりに常務の担当となった。

ところが、この常務は秘かにセクハラ常務としてウワサされる異質な男で女性社員には人気が無い。

秘書課は憧れだがこの男の担当になるくらいなら、まっぴらごめんという存在だった。

こうして仕事も出来て美人で気がつくOLは予想もせずに最悪の男の秘書になるという悲しい出世を果たす。

たまりかねて半年ほどで退職の道を選ぶことになった原因はアイドルOLのイメチェンだった。


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